「第59回和道流空手道連盟全国大会」は昨年を上回る出場者を得て、熱戦を重ねながら盛会裡に終了しました。大会開催に尽力された全ての役員、実行委員、係員、そして出場選手の御奮闘に敬意と感謝を捧げます。 結果については期する所に従い、その目的を果たした者、残念ながら希望を叶えられなかった者、様々な思いが交錯する事でありましょう。しかしながら、今現在の己れを尽した事だけは絶対的な事実です。昨日の結果は忘れましょう、明日の精進を誓いましょう、それが武道修行者の日常ではありませんか。 大勢御参観下さった来賓の中で、宗家のナイハンチ特別指導について、感歎の言葉を聞かせて下さった武道家がおられました。「和道流のナイハンチがあんなに凄いものだとは、不明にして知らなかった。多くの演武を見てきたが、これ以上のナイハンチは見たことがない」と。 多くを言う必要はないと思います。我々門下生は昨日より今日、今日より明日と精進を重ねるしか道はないのですから。 来年は、流祖大塚博紀先生が和道流空手道・和道流柔術拳法を名乗られてから九十年を迎えます。そして全国大会は60回、創流90周年と共に記念すべき年になるのです。その上国際大会が重なるとなれば、近年にない大きな、輝かしい節目の大会であり、参加する会員全てに大きな誇りを与えることになるでしょう。 「武の道はただあら事とな思ひそ 和の道究め和を求む道」 この一筋道を、ひたすらに歩もうではありませんか。